「ベビーベッドを置くスペースがない」「短期間しか使わないのにもったいない」——そんな悩みから、ベビーベッドの代用品を探しているママ・パパは多いのではないでしょうか。
なかでも注目されているのが、大人のベッドの上に置いて添い寝ができる「ベッドインベッド」です。コンパクトで場所をとらず、夜間の授乳もラクになると人気を集めています。一方で、クーファンやバウンサーなどほかの代用品を検討している方もいるでしょう。
ただし、赤ちゃんの寝床はYMYL(健康・安全)に直結する大切なテーマです。どの代用品にもメリットと注意点があり、正しく理解したうえで選ぶことが欠かせません。この記事では、ベッドインベッドを中心に各代用品の特徴と安全性を比較し、お子さんに合った寝床選びをサポートします。
ベビーベッド選び全体の流れを知りたい方は「ベビーベッドの選び方完全ガイド|種類・安全基準・おすすめモデルまで徹底解説」もあわせてご覧ください。
全体の流れを知りたい方は「ベビーベッドの選び方完全ガイド|種類・安全基準・おすすめモデルまで徹底解説」もあわせてご覧ください。
ベビーベッドの代用品を探す理由と知っておきたいリスク
ベビーベッドの代用品を検討するご家庭には、いくつかの共通した事情があります。まずはよくある理由と、代用品を選ぶ前に押さえておきたいリスクを確認しましょう。
スペース・予算・使用期間——代用品を選ぶ3大理由
ベビーベッドの代用品を探す背景には、主に次の3つの理由があります。
スペース不足 は最も多い理由です。マンションやアパートの寝室に標準サイズ(120×70cm)のベビーベッドを置くと、大人のベッドとの間にほとんど通路が残りません。1LDKや2DKのお部屋では、リビングとの兼ね合いもあり「そもそも置けない」というケースも珍しくないでしょう。
予算の問題 も見逃せません。新品のベビーベッドは1万〜5万円ほどかかり、さらに専用布団やマットレスを揃えると出費がかさみます。出産準備は何かと物入りなので、できるだけコストを抑えたいという気持ちは自然なことですね。
使用期間が短い という声もよく聞きます。ベビーベッドの使用期間は生後6か月〜1歳半ほどで卒業するご家庭が多く、「数か月のためにわざわざ……」と感じる方もいるでしょう。
代用品を選ぶ前に知っておきたい安全リスク
代用品を検討するとき、忘れてはいけないのが赤ちゃんの睡眠中の安全性です。こども家庭庁は「1歳になるまでは、あおむけで寝かせること」「身体が沈まない硬めで平坦な寝具を使うこと」を推奨しています(こども家庭庁:赤ちゃんが安全に眠れるように)。
代用品のなかには、柔らかすぎる素材や傾斜のある構造のものがあり、窒息や転落のリスクが指摘されています。消費者庁も0〜1歳児のベッドからの転落や窒息事故について繰り返し注意喚起を行っており、どの代用品を選ぶにしても安全基準を満たしているかを必ず確認してください(消費者庁:0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください)。
ベッドインベッドとは?仕組みと安全な使い方
ベッドインベッドは、大人用ベッドの上に置いて赤ちゃん専用の寝場所を確保するアイテムです。添い寝をしながら赤ちゃんとの境界をつくれるため、スペースを節約しつつ夜間のお世話をラクにしてくれます。
ベッドインベッドの基本的な仕組み
ベッドインベッドは、三角形のクッションフレームやサイドパッドで赤ちゃんの寝るエリアを囲む構造です。大人の寝返りが直接赤ちゃんに当たるのを防ぎ、押しつぶしのリスクを軽減するよう設計されています。
使い方はシンプルで、大人用ベッドの中央付近(ママとパパの間)に置き、赤ちゃんを寝かせるだけです。軽量で持ち運びやすいものが多く、リビングでのお昼寝や帰省先でも活躍してくれます。
対象月齢は商品によって異なりますが、添い寝用途としては新生児〜4か月頃(寝返り前)までが一般的な目安です。寝返りを始めると、フレームを乗り越えてしまう危険があるため注意が必要になります。
ベッドインベッドの安全上の注意点
ベッドインベッドは便利な反面、安全面で知っておくべきポイントがあります。
日本小児科学会のInjury Alert(傷害速報)No.147では、ベッドインベッドで寝ていた生後5か月の赤ちゃんが転覆による窒息事故を起こした事例が報告されています(日本小児科学会:Injury Alert No.147)。また、製品安全協会(CPSA)のメールマガジン第197号では、ベッドインベッドには現在SGマークなどの安全基準が存在しないこと、米国では使用が禁止されていることが指摘されています(製品安全協会:第197号)。
安全に使うためには、次のポイントを必ず守りましょう。
- 寝返りを始めたら使用を中止する(月齢ではなく赤ちゃんの発達で判断)
- 大人用の柔らかい寝具の上に置かない(赤ちゃんが沈み込む原因になる)
- 掛け布団は使わず、スリーパーで体温調節する
- 必ず仰向けに寝かせる
- 使用中も定期的に赤ちゃんの様子を確認する
ベッドインベッドが向いているケース・向いていないケース
ベッドインベッドは万能ではなく、ご家庭の状況によって向き不向きがあります。
向いているケース:
寝室のスペースが限られていてベビーベッドが置けないご家庭、夜間の頻回授乳でベッドから何度も起き上がるのがつらいママ、里帰り出産や帰省先での一時的な寝床が必要な場合に適しています。
向いていないケース:
お布団で寝ているご家庭(床からの高さがないため代用メリットが薄い)、すでに寝返りを始めている赤ちゃん、長期間メインの寝床として使いたい場合は、通常のベビーベッドやコンパクトベッドのほうが安心です。
ベッドインベッド以外の代用品を比較
ベッドインベッド以外にも、ベビーベッドの代用として検討される製品があります。それぞれの特徴と安全面の注意点を見ていきましょう。
コンパクトベッド(持ち運びタイプ)
コンパクトベッドは、マットレスと囲いが一体になった折りたたみ式のベビーベッドです。床やフローリングに直接置いて使えるため、ベッドインベッドとは違い独立した寝床として機能します。
ベッドインベッドとの大きな違いは、硬めのマットレスが組み込まれている点です。赤ちゃんの身体が沈み込みにくく、こども家庭庁が推奨する「硬めで平坦な寝具」の条件を満たしやすいのがメリットでしょう。折りたためばバッグ型になるので、帰省や旅行にも持っていけます。
対象月齢は新生児〜12か月頃まで使えるものが多く、ベッドインベッドよりも長く活躍してくれます。
クーファン(クーハン)

クーファンは、カゴ型や布製バッグ型のベビーキャリーです。持ち手が付いていて、赤ちゃんを寝かせたまま部屋間を移動できるのが特徴です。
ただし、消費者庁はクーファンからの落下事故について注意喚起を行っています(消費者庁:Vol.657 クーハンの事故)。使用目安は首がすわる前・寝返り前(おおむね生後3〜4か月頃まで)とされ、長時間の睡眠用途には適していません。あくまで日中のちょっとしたお昼寝や移動時の一時利用と考えてください。
バウンサー・ハイローチェアは寝床になる?
結論から言うと、バウンサーやハイローチェアを長時間の睡眠用途に使うのは推奨されていません。
2024年6月に製品安全協会がバウンサーの安全基準を改定し、睡眠用途での使用を認めない方針が明確化されました。これは、米国で傾斜のあるバウンサー上で赤ちゃんがうつ伏せになり窒息死する事故が相次いだことを受けた対応です。消費者庁もバウンサーからの転落事故について注意喚起しています(消費者庁:Vol.584 バウンサーからの転落事故)。
ハイローチェアも同様に、傾斜のある状態での長時間睡眠は窒息リスクがあります。あくまで日中のあやしや短時間の仮眠用として使い、夜間の就寝場所にはしないでください。
座布団・クッション・ソファは絶対NG
「新生児は小さいから座布団で十分」という声をSNSで見かけることがありますが、これは非常に危険です。
座布団やクッション、ソファなどの柔らかい寝具は、赤ちゃんの顔が埋もれて窒息するリスクが極めて高いとされています。こども家庭庁は「身体が沈まない硬めで平坦な布団やマットレスを使いましょう」と明確に注意喚起しており(こども家庭庁:赤ちゃんが安全に眠れるように)、座布団やクッションでの代用は避けてください。
代用品の比較表——用途・安全性・コストで選ぶ
主な代用品の特徴を一覧で比較してみましょう。ご家庭の状況に合わせて最適なものを選ぶ参考にしてください。
| 項目 | ベッドインベッド | コンパクトベッド | クーファン | バウンサー |
|---|---|---|---|---|
| 対象月齢 | 新生児〜4か月頃 | 新生児〜12か月頃 | 新生児〜3〜4か月頃 | 新生児〜2歳頃 |
| 夜間の就寝 | △(条件付き) | ○ | × | × |
| 日中のお昼寝 | ○ | ○ | △(短時間) | △(短時間) |
| 持ち運び | ◎ | ○ | ◎ | △ |
| 省スペース | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
| 安全基準 | なし(SGマーク対象外) | 商品による | 商品による | SG基準あり(睡眠不可) |
| 価格帯 | 5,000〜12,000円 | 10,000〜25,000円 | 3,000〜10,000円 | 5,000〜40,000円 |
| 添い寝対応 | ◎ | × | × | × |
この比較からわかるとおり、夜間の主な就寝場所としてはコンパクトベッドが最も安心です。ベッドインベッドは添い寝のサポートとして優れていますが、寝返り開始後は使えなくなるため使用期間が短いことを想定しておきましょう。
代用品で本当に大丈夫?ベビーベッドが必要なケース
代用品で対応できるケースは多いですが、安全面からベビーベッドを用意したほうがよい状況もあります。
ベビーベッドをおすすめしたいケース
上の子やペットがいるご家庭では、床置きの代用品だと踏みつけや衝突のリスクがあります。高さのあるベビーベッドなら、赤ちゃんの寝るスペースをしっかり守れるでしょう。
大人がベッドで寝ているご家庭も要注意です。大人のベッドに赤ちゃんを一緒に寝かせる「添い寝」は、大人の寝返りによる圧迫や布団による窒息のリスクがあり、こども家庭庁も「できるだけ赤ちゃん専用のベッドで寝かせること」を推奨しています。
また、長期間(6か月以上)使いたい場合は、月齢が進んでも安全に使い続けられるベビーベッドのほうが結果的にコスパがよいこともあります。レンタルを利用すれば、購入よりも費用を抑えつつ必要な期間だけ使えるので検討してみてください。
代用品で十分なケース
逆に、以下のような条件がそろっていれば代用品でも安全に過ごせるでしょう。
- 赤ちゃんが第一子で、上のきょうだいやペットがいない
- 夜間の就寝場所として安全基準を満たした製品を選んでいる
- 赤ちゃんの成長に合わせて使用をやめる判断ができる
- 寝室の床がフラットで、落下リスクの少ない環境を整えられる
おすすめのベッドインベッド・コンパクトベッド——レンタルで試せるアイテム
ベッドインベッドやコンパクトベッドは「実際に使ってみないとわからない」ことが多い製品です。購入前にレンタルで試してみるのも賢い選択でしょう。ここでは、トイサブレンタルで借りられるファルスカの人気アイテムをご紹介します。
ファルスカ ベッドインベッド フレックス

画像出典: トイサブレンタル
ファルスカのベッドインベッド フレックスは、三角形のフレームで赤ちゃんの寝るスペースをしっかり確保してくれるベッドインベッドです。最大の特徴は「5 in 1」の多機能設計で、添い寝サポート(新生児〜4か月頃)からお座りサポート(4〜8か月頃)、チェアベルト(8か月〜2歳頃)、お食事シート(8か月〜)と、成長に合わせて形を変えながら6歳頃まで長く使えます。
三角クッションフレームが大人の寝返りから赤ちゃんを守り、寝返り防止の役割も果たしてくれるので、新生児期の添い寝に安心感があります。本体は約750gと軽量なので、寝室からリビングへの移動もラクラクです。
ただし、添い寝としての使用期間は4か月頃までが目安です。寝返りを始めたら添い寝モードは卒業し、お座りサポートに切り替えましょう。フレックスなら1つの製品で長く活躍するので、短期間で使わなくなる心配が少ないのが嬉しいポイントですね。
ファルスカ コンパクトベッドフィット


画像出典: トイサブレンタル
ファルスカのコンパクトベッドフィットは、マットレス・掛け布団・枕など必要なものがすべてセットになったオールインワンの簡易ベッドです。広げるだけですぐに赤ちゃんの寝床が完成するので、準備に手間がかかりません。
内寸は約50×80cmとコンパクトながら、新生児〜12か月頃まで使えます。独自開発の「f-Fiber」マットレスは適度な硬さと通気性を両立しており、赤ちゃんの背骨の発達をサポートしてくれるのも安心材料です。
折りたたむとバッグ型(約60×24×45cm)になり、帰省や旅行先にも持ち運べるのが大きなメリットでしょう。「実家に帰るたびに寝る場所に困る」という声をよく聞きますが、コンパクトベッドフィットがあれば、いつもと同じ寝環境をどこにでも持っていけます。
ベッドインベッドとの違いは、床やフローリングに直接置いて独立した寝床として使える点です。大人のベッドに依存しないため、夜間の就寝場所としてはこちらのほうが安全性が高いと言えるでしょう。
トイサブレンタルなら「試してから決める」ができる
ベッドインベッドやコンパクトベッドは、実際に使ってみないとサイズ感や使い勝手がわからないものです。「買ったけれどうちのベッドに合わなかった」「思ったより早く卒業してしまった」という後悔を防ぐには、レンタルで試してみるのがおすすめです。
トイサブレンタルでは、ファルスカのベッドインベッドフレックスやコンパクトベッドフィットをはじめ、ココネル エアー プラス ABやそいねーる AD ミニなどのベビーベッドも取り扱っています。実際にお部屋に置いてサイズ感を確かめたり、赤ちゃんが気に入るかどうかを見てから購入を検討したりできるのが、レンタルならではの利点です。
使用期間が限られるベビーベッド周りのアイテムこそ、購入前のお試しレンタルが賢い選択肢になるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q. ベッドインベッドはいつまで使えますか?
添い寝用途としては、新生児〜4か月頃(寝返り前)までが目安です。寝返りを始めるとフレームを乗り越える危険があるため、使用を中止してください。ファルスカのベッドインベッド フレックスのように、お座りサポートやチェアベルトに形を変えて長く使えるタイプもあります。
Q. ベッドインベッドと添い寝ベッド(ベッドサイドベッド)の違いは?
ベッドインベッドは大人のベッドの「上」に置くアイテムです。一方、添い寝ベッド(ベッドサイドベッドなど)は大人のベッドの「横」に設置して、片側の柵を開放して使うベビーベッドです。添い寝ベッドはベビーベッドの安全基準(PSCマーク・SGマーク)を取得している製品が多く、寝返り後も使い続けられるのが大きな違いになります。
Q. コンパクトベッドとベッドインベッドはどちらがおすすめですか?
使い方が異なるため、目的に合わせて選ぶのがポイントです。大人のベッドで添い寝したい場合はベッドインベッド、独立した寝床として夜間もしっかり使いたい場合はコンパクトベッドが向いています。どちらか迷ったら、対象月齢の長いコンパクトベッドのほうが使える期間が長く安心です。
Q. バウンサーで赤ちゃんが寝てしまったら、そのまま寝かせても大丈夫ですか?
バウンサーでの長時間睡眠は推奨されていません。2024年6月に製品安全協会がバウンサーの安全基準を改定し、睡眠用途での使用を認めない方針を明確化しています。バウンサーで寝入ってしまった場合は、硬く平らなベビーベッドやマットレスに移してあげてください。
Q. 代用品を使っている間の安全チェックポイントは?
どの代用品を使う場合でも、以下のポイントを確認しましょう。赤ちゃんは必ず仰向けに寝かせること、顔の周りにぬいぐるみや枕・タオルを置かないこと、掛け布団の代わりにスリーパーを使うこと、そして赤ちゃんの成長(特に寝返りの開始)に合わせて使用する製品を見直すことが大切です。
まとめ
ベビーベッドの代用品として、ベッドインベッドやコンパクトベッド、クーファンなどさまざまな選択肢があります。それぞれにメリットと注意点があるため、安全性を最優先に考えて選ぶことが何より大切です。
特に押さえておきたいポイントは、ベッドインベッドには現在SGマークなどの安全基準がないこと、添い寝用途は寝返り前までに限ること、バウンサーやクッション類は睡眠用途には使えないことの3点でしょう。
「どれを選べばいいか迷う」「実際にサイズを確かめたい」という方は、レンタルで試してみるのもひとつの方法です。赤ちゃんの安全を守りながら、ご家庭に合った寝床の形を見つけてくださいね。
ベビーベッド全体については「ベビーベッドの選び方完全ガイド|種類・安全基準・おすすめモデルまで徹底解説」で詳しく解説しています。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありません。お子様の健康に関する具体的なご相談は、必ず医師や専門家にご相談ください。
参考文献
[1] こども家庭庁:赤ちゃんが安全に眠れるように(2026年5月確認)
[2] 消費者庁:0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください(2026年5月確認)
[3] 日本小児科学会:Injury Alert No.147 ベッドインベッドの転覆による窒息(2026年5月確認)
[4] 製品安全協会:第197号 なぜベッドインベッドやバンパーに安全基準がないの?(2026年5月確認)
[5] 消費者庁:Vol.657 クーハンの事故(2026年5月確認)
[6] 消費者庁:Vol.584 バウンサーからの転落事故(2026年5月確認)
[7] ファルスカ公式:ベッドインベッドフレックス(2026年5月確認)
[8] ファルスカ公式:コンパクトベッドシリーズ(2026年5月確認)

コメント